コーキングのひびや剥がれにご注意を
コーキングはシーリングと呼ばれることもありますが、お住まいの建材と建材の継ぎ目や隙間にコーキング剤を充填して隙間をなくし、雨水や水分などが入り込むのを防ぐものです。
雨漏り防止や水漏れ防止のために不可欠なものです。
コーキング剤にはアクリル系やウレタン系、シリコン系などがありますが、いずれも施工時は柔らかい形状となっています。
隙間に充填してしばらく時間を置くと、固まってゴム状に硬化します。
マンションのコンクリート壁やタイルやレンガ調のデザインブロックなどを入れた合間にもコーキングが入れられます。
アパートやマンション問わず、窓ガラスを入れるサッシの合間などにも必要です。
ベランダや屋上でシート防水を施工している場合には、シートの継ぎ目にもコーキング処理が行われます。
外壁やベランダ、窓の周囲などの外装でコーキングをする理由は、主に雨漏り防止です。
もっとも、コーキングは外装ばかりではなく、内装でも行われます。
室内でコーキング処理が行われるのは、主に水回りです。
トイレや洗面所、お風呂場などがタイル張りである場合の、タイルの継ぎ目をはじめ、浴槽やシンクなどを入れた場所と壁の継ぎ目に入れられるケースも少なくありません。
コーキングは外装の場合には風雨や紫外線、ホコリなどにさらされ、室内の場合も水跳ねや湿気、カビの発生などで、次第に劣化していきます。
ゴム状の部分がひび割れたり、剥がれたり、ボロボロになってしまうと、その隙間から水が入り込み、雨漏りや水漏れの原因となるので注意しなくてはなりません。
また、外壁や窓サッシ、室内のタイル壁や水回り設備の間のコーキングは地震の揺れやアパートやマンションの築年数の経過による歪みなどによっても、次第に隙間が生じるなど劣化が生じます。
雨漏りや水漏れは所有しているアパートやマンションを弱め、資産価値を低下させることにもなるので、大家さんやオーナーさんにとっても防ぎたい重大な関心事です。
そのため、コーキング部分の劣化に気づいたら、早めにコーキング修理が必要です。
コーキング修理には現在のものの上から重ねる増し打ちと一度、剥がしてからやり直す打ち替えの方法があります。
劣化が激しければ打ち替えが必要ですが、剥がす分、コストと施工期間がよりかかります。