今人気の間取りにするための間仕切り撤去
これまでの住宅の間取りといえば、1人1部屋を基本に部屋数が多いほど便利で好まれる傾向がありました。
ですが、近年は住まいへのニーズが変化してきています。
核家族化や一人暮らしの増加など、家族の人数が減っているという要素もありますが、ライフスタイルの欧米化やその憧れにより、部屋数は少なくても、広いリビングが欲しいなど、広いスペースがある間取りが好まれるようになってきました。
アパートや賃貸マンションの間取りは、一人暮らし向けから2人暮らしやファミリー向けまでさまざまなタイプがあります。
その場合でも、一つひとつの部屋が狭くて部屋数が多い、極端に狭い部屋や納戸などがあるなら、間仕切りを撤去して広い部屋を作ったほうが、入居率が高まることが期待できます。
たとえば、一人暮らし向けの1DKが空室のままで入居者が入らないとお悩みの大家さんやオーナーさんなら、思いきって間仕切り撤去を行い、広々としたワンルームマンションにする方法もあります。
平米数は変わらないのに間仕切りがなくなる分、使えるスペースが広くなり、見た目にも全体が見渡せるため、広く見えるのがメリットです。
3畳や5畳などの小さめの部屋を含めた3DKも、間仕切りを撤去して2つの部屋を1つにつなげるなどして2LDKにすることやサービスルーム付きの2DKを間仕切り撤去で1LDKにするのもおすすめです。
和室がある場合も、間仕切りを撤去したうえでフローリングの広いリビングにすることもできます。
築年数の浅いマンションの場合、リフォームがしやすいように可動壁になっている場合もあります。
可動壁であれば、比較的簡単に2つの部屋を1つにつなげることが可能です。
一方、木造のアパートの場合は柱の位置や強度などにも左右されます。
比較的薄い壁や取り外しができる壁なら、スムーズに工事ができます。
マンションの場合も、構造によっては間仕切り撤去が難しい場合もありますが、スケルトンリフォームが可能な構造なら、間仕切り撤去はもちろんのこと間取り変更も可能です。
間仕切り撤去のリフォームは簡単にできるものではなく、通常は退去のタイミングで次の入居者を募集するために行うことになります。
ただ取り外せば良いのではなく、地域でどんな物件や間取りにニーズが集まっているのかをよくマーケティングしたうえで、入居希望者が殺到するような間取りに変更しましょう。