畳を張り替えてリフレッシュ
畳を長く使っていくと、10年くらいで材料であるイグサが劣化して寿命となります。
最初は緑色をしていてイグサの良い香りがしていたものが、5~6年もすると茶色く変色して良い香りもしなくなってくるのです。
また部分的にささくれ立ってきたり、ほつれてきたりするようになります。
そうなると張替のサインです。
ただし、一回目は新しいものに張り替えるのではなく裏返しにすることで、費用を抑えることができます。
裏返しにすると、真新しい感じはしませんが、後3~4年はもつでしょう。
なお、古い家では、畳床まで変形してくることがあります。
一般的な寿命は10年~20年程度ですが、そうなると畳床ごとの交換となります。
畳がボロボロになっても使えないわけではありませんが、新しいものに替えるととても気持ちの良いものです。
新しい家に引っ越してきたときのようなリフレッシュした気持ちになれることやダニやカビなどを除去できる衛生面でのメリットもあります。
畳の張替をDIYで行うことはできませんので、専門の畳屋さんに依頼することになります。
作業はその場で行うのではなく、通常1枚1枚畳を剥がして作業場に持ち帰り、張り替えた後再び持ってきて元の場所に入れていくのです。
そのため家具などをどかす必要があります。
これはなかなか大変な作業となるために、賃貸などの場合は、入居者が変わるタイミングに合わせて行う場合が多いです。
最近は海外から安いイグサを輸入して1枚当たりの単価を安く抑えている畳屋さんも増えています。
イグサの種類によってもかなり費用は変わってきます。
畳の裏返しの相場は1枚3,000~4,000円、畳張替の相場は1枚5,000~20,000円、畳床からの交換は1枚10,000~35,000円です。
1枚2,000円からと激安を謳っている畳屋さんもありますが、賃貸アパートやマンションなど、退去する予定がある場合は激安畳もおすすめです。
賃貸のアパートやマンションの畳張替の費用負担は借主それとも貸主(大家さん、オーナーさん)でしょうか。
基本的には貸主が負担するのが原則で、国土交通省のガイドラインでもその旨が記載されています。
ただし、故意や過失などにより張替が必要となった場合は、借主負担となることもあります。
また、特約に借主が負担する旨が書かれている場合もあるので、契約する際には注意が必要です。