入居者の生活を維持し建物の価値を保つためにも大切になる屋根雨漏り補修
屋根からの雨漏りは入居者の生活に大きな影響を与えます。
雨漏りで生活できなくなる場合や家具や家電製品、衣類などの家財も水浸しになって使えなくなるかもしれません。
アパートやマンションの大家さんやオーナーさんにとっては、防ぎたい事態ですし、万が一屋根雨漏りが生じた場合にはすぐに補修が必要です。
マンションの場合は地震などの大災害が起きたり、築年数がかなり経過してコンクリートにひびが入ったり、防水塗装の劣化などの原因が考えられます。
これに対してアパートの場合、屋根の種類もさまざまですが、屋根材そのものの劣化、雨仕舞板金の劣化、屋根と板金の裏側に施工されるルーフィングという防水シートの劣化が考えられます。
中でも一番多い原因が、板金の劣化です。
板金は風の影響を受けやすく、雨水が溜まりやすい部分に屋根材を補強するために取り付けられるものです。
谷どい板金や棟板金、軒先板金、雨押え板金などたくさんの板金がはめられています。
この板金部分が経年劣化で錆びたり、ヘコんだり、穴が空くと雨漏りにつながります。
屋根雨漏りの原因が板金の劣化である場合には、板金の補修で解決が可能です。
アパートの屋根材を保護するために屋根塗装が施されています。
屋根塗装には防水作用などがあるので、屋根塗装が劣化すると雨漏りの原因になります。
屋根塗装が剥げるなどして雨漏りが生じた場合は、屋根塗装をし直すことで補修が可能です。
もっとも、屋根塗装の劣化が激しく、屋根そのものが傷んでいる場合や築年数が30年など長期になり、屋根材そのものが傷んでいる場合には屋根の葺き替えが必要になることもあります。
屋根の葺き替えはコストも高くなるのがネックです。
屋根材の状態にもよりますが、屋根カバー工法で間に合えば、コストを抑えて短期間で屋根の交換が可能です。
屋根の葺き替えの場合、傷んだ屋根を撤去したうえで新しい屋根を乗せますが、既存の屋根の上から新しい屋根を被せるため、撤去する期間や撤去費用や処分費用がかからず、低コストかつ短期間での屋根修理ができます。
ルーフィングシートは屋根材の下に敷かれているため、ルーフィングシートの交換が必要となると、屋根も取り外さなくてはならず、費用もかさむのがネックです。
この点、ルーフィングシートはさまざまな品質とグレードがあります。
高性能なものは30年ほどの耐久性がありますが、建築時にコストを抑えると、10年程度の耐久性しかないものが施工されていることもあるので注意が必要です。